Le Journal de Nori
1月27日 火曜日   トゥールーズの交通事情

・・・・・・は、非常に悪い!!

もうたまらん、ちょっと車に乗って、トゥールーズ市内でも行こうものならめちゃくちゃストレスフルにむかつくことは、当たり前なのだ!

確かに、私自身は車の運転がそんなにうまくはないかもしれない。
が、
私より運転を知らない人のほうがはるかに多く感じる! (前年比)

第一、ここフランスには3つも大きな車会社がある。
しいて言えば、

ルノー(Renault)、シトロエン(Citroen)、そして プジョー(Peugeot)だ。

こんなにがんばっているのに、フランスは、まだマニュアルミッション車が主流だ。
主流と言っても半端ではない、

99%だ!

たまらん。。。。
運転が危うい上にこれだ!

なぜか?
それは、オートマ車の方が高いからだ!

やってられん。。。。
フランス人はけちである。

ちなみに私の車はオートマである。
19歳で、運転免許を取り(マニュアル車で)、ここトゥールーズに来るまで、「運転暦ほぼ無し」状態だった。

しかし、ここに越してきた時、私は、フランス第4の都市、トゥールーズ市内に住みたかった。
が! だんなの一途なわがまま、「郊外、一軒家、庭付き、大きければなお良い。」のために私は運転を余儀なくされた。 だんなは、「街」が嫌いだ。

パリ市内には10年以上も住んでおきながら、今更「大きい街はイヤ」やと!
トゥールーズは大きい街に入らんわ!

「アパルトマン住まいはもうイヤだ!」
だんなはなおも、こう言い切った。
トゥールーズ市内のど真ん中に住みたい、と言ってるんちゃう、交通の便利なところに住みたいんや!

トゥールーズ市ならパリのように一軒家を見つけるのは難しくない。
が、もちろん郊外よりは家賃が高くなる。

「誰が家賃払うと思ってるねん!」

私はパワーダウンしてしまった。。。

しかも! 借家、と言うのはないに等しい。 不動産屋でも広告を貼る前にすでに借りられるケースが多い、と言う。

「ほな、トゥールーズ市内のアパルトマンにしようよ〜」

「絶対イヤじゃ!!!」

なんと一軒目は購入してしまった。
が! 落とし穴がここに!

前の住人は、EDF(Electricite de France、フランス電気会社)、GDF(Gaz de France、フランスガス会社)で勤めていた。 そういう彼らは、電気代、ガス代は微々たるモノしか払わないらしい。

冬がやってきた。
しかも、その年(2001年から2002年にかけての冬)は、ここでも非常に稀なことに(と、いろんな人に言われた。)非常にさぶかった。

家の暖房はガスのセントラルヒーティングで、家中あったかい。
がんがんにした。

しかも、その家の窓は、一重だ。 最近建てたものは、2重窓だ。

やられた。
広い家、断熱効果のない家、さぶい冬。
2月になり、2か月分のガス代、電気代が来た。

「引っ越してやる!!!」

そして、新たな家を探し始めた。 今度は、借家にしよう、歩けば見つかる。
一軒、トゥールーズ市内でトゥールーズ式の素敵な家をみつけた。
もう決まりそうだった。

そこの主人はEDF、GDFに勤めていたのだ!

家を探し続けた。
そして見つかったところが今住んでいるところだ。
近所の人もすばらしくやさしいし、居心地がいい。

冬が到来した。
今年も異常にさぶい、という。

2月が来た。

「引越ししてやる!!!」

なんと、向かいの人いわく、ここに住んでたもうなくなった奥さんは、EDF/GDFに勤めていた!!
こんなはずじゃあ。。。

だが、この時点で、台湾行きが決まっていたのだ。
もう暖房費で心配することはない。 冷房代で心配する国なのだ。

だが、フランスに長くいすぎただんなは、同じ会社でも2001年からフランス雇用に変わっていたが、台湾では違う。

駐在員だ。

家賃、または、の一部は会社からでるし、電気代だって。
・・・・だが待てども待てどもはっきりしたことは分からず、結局キャンセルとなった。
ばかやろーーーーーー!

・・・・・・・・・・、もしかして、思いっきり話がそれてるんじゃ。。。。

そう、私の車はオートマである。
はじめは中古車を探していたのだが、オートマと限定すると、ほっとんどない。
ベンツ、アウディなどそれも、でかい車ばかりだ。

そんな時、日産ミクラ(日本のマーチ)のオートマを見つけた。
黒。

こんなとこの暑い夏に黒い車なんか乗ってられへんわ!

新車を買うことにした。
いろいろ探した末、日産ミクラが、オートマ装備で一番安く買えることが分かった。
このときのミクラは、モデルチェンジの前のタイプだ。
フランス車の一番下のランクの車には、オートマのオプションは存在しない。

輝かしい第一号を購入した。
が、一年後に、台湾行きが決まっていたので、人に売ってしまわざる終えない結果となった。

あんたの会社のせいじゃ!

再び日産を訪れる。
日本より一年遅くでた新型モデルだ。
しかも、鍵に触ることなく、車の開け閉め、エンジンをかけることができる。
エアコンも何もかもコンピューター装備だ!

龍ちゃんがいるため、5ドアを購入。
何かがおかしい。
窓が4つあると言うのに、運転席側の扉のパワーウインドウのスイッチが2つしかない!
後ろを見ると、後ろの窓はなんと

手動だった!!!

こんなことがあっていいものか。。。
これも、コストが上がるからだ、という。
知恵のついた龍ちゃんは、手動で窓を開ける。
暖房を入れても台無しだし、しかも走っていてうるさい。

閉めなさーーーーーい!!! 閉めろーこらー! ママ、マジで怖いよー!!!!

余計にあけてしまう龍ちゃんであった。。。

・・・・・・・・・・これでもまだ話がそれてるんじゃ。。。

パリから来た友達さえも、トゥールーズの人の運転はめちゃくちゃだ、という。
パリだって、運転が荒いことで有名だ。

が、ここの人はもっとすごいのだ。

ウインカーランプを出さない人は本当に多い。
しかもこの国には、信号より、いくつか道の集まる円形広場、ロータリー(Rond-point)と言うものが非常に多い。
ここではやっぱりウインカーを出してもらわないと、危ないのだが、彼らはお構いなしだ。

おっと、道を間違えた!
と言うときもあるだろう。
よく目の辺りにする光景だが、

バックしてくるのだ!!!

駐車だって結構めちゃくちゃだ。
駐車の区域からはみ出ようが他の人のことはお構いなしだ。
このことで、私も結構助けられた。。。

高速なんて、もっと怖い。
トゥールーズ市の周りに環状高速道路があって、そこは、時速制限が、雨の降ってないときは110km/h、雨の降っているときは90km/hである。

が、そんなこと、お構いなしだ!
ハンドルが左座席のため、追い越し車線は当然左側になるのだが、たまに知らないの? と思うことがある。

それに、田舎に来るほど車は必要なもので、じいちゃん、ばあちゃんがよく乗っている。 (しかもマニュアル車だという事は言わないでも当然だ。)

彼らは、高速道路でもマイペースで走る!!!
60、70km/hで走っているんじゃないか、と言う錯覚に陥る。
錯覚ではない!
怖い。

その上、150、160km出してるのかと思われるくらい早い車たちが車線を必要もないのに変えながら他の車をどんどん抜かしていくのだ。

これらにはさまれた日にゃもう半泣き状態である。

交通ルールを守っていては怖い目にあうだけなのである。

今日なんて、トゥールーズ市内に向かう途中、その環状高速走路に入る直前ある白いルノー車にぺったりと後ろにくっつかれた。
こう、車間を取らずにくっついて来られるのはだいっ嫌いである。
こういうときはわざとゆっくり走ってやったりするんだが、今日は、ちょうど高速の入り口だったこともあり、加速をしないといけないのだ。(ちなみに料金所はない。)
 
そして、高速に出るや否や、彼は左から私を追い抜いた。
3車線のうち、一番右側の車線に大きいトラックがちょっとゆっくり目に走っていたので、私は、抜かされた白い車の後ろにつく。 もちろん車間は取る。

もうすぐトラックに追いつこうとしたその瞬間!

白い車が急ブレーキを踏んで、その隣の大型トラックの後ろをすべるようにまたその右の故障車などが停止するとこまで行った。

あほー!!!!
マジで怖かった。
しかも、私の後ろにも車がいたので、ホントに怖かった。

このような体験は今日が初めてではない。

とにかく、自分しか見えてない人が多すぎる!!

しかも、トゥールーズ市内は、地下鉄のB線を設置中で、町中いたるところ工事中なのだ。
もちろんもとあった車線はもう分からない。
しかも、工事もちょっとずつ移動してるので変更された黄色い車線までもがもう古いものとなっている。
どこにしたがって走ればいいのか分からない。

しかも、今日は、雨が降っていた。
工事のためみんないらいら。 雨でいらいら。 信号すら、まともに見えないところに仮に設置されていたりするのだ。

歩行者も怖い。 信号が赤に変わろうが、赤であろうが、容赦ない。
横断歩道があろうがなかろうが、彼らは知ったこっちゃないのだ。

しかも、自転車も怖い。
さすが、雨の日にかさを差して運転する人はいないが、自転車自体、車道を通らなければならないのだ。
トゥールーズは、道も狭い。

車とちゃりんこは速度が違うんじゃー!

もうたまったもんじゃない。

近所の人たちは、トゥールーズに行くのに、地下鉄の最初の駅に無料の駐車場があって、そこに車を停め、地下鉄で行くんだと言う。
トゥールーズは怖いし、なんてったって、

駐車場が高いから!

これが最大の理由かもしれない。
次回は、まだ乗ったことのない地下鉄にチャレンジだ。

ここで、運転するたびにもう、こんなとこいやだ、と、わめいてしまう。
だが、もうすぐ引越しのはずだ。
次の国では、運転マナーが守られているはずだ。
これで、変な運転をしても文句を言われないのとはもう おさらば なのが怖かったりする。。。


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