Le Journal de Nori
1月1日 木曜日   フランス式?元旦
1月1日と言えば元旦だ。 (あたりまえじゃ) 

日本では、この元旦の日が1年のうちでかなり重要な日であろう。
だが、ここフランスでは、と言うか、アメリカ、ヨーロッパの国では、その前の日、12月31日が重要となる。
そうだ、何か、家族や友達とフェット(パーティー)をしなければならない、と言うような実に面倒くさい日なのだ。

お正月と言われるものが過ぎれば、みんな、Bonne Annee(ボナネー、あけましておめでとう in French)と言い合い、その後、31日はどうやった? なにしてたん? などと必ずといっていいほど聞かれる。 そして、「フェットしてたん?」
この一言だ。
うるさいっ、人の勝手やんか!?・・・・などとは到底言える訳がなく、誰と何をしたかを言う羽目になる。


たいがいは、クリスマスは家族、31日は友達と、と言うパターンが多い。
大勢で、家を借りたり、人のうちとかで、飲んで、食べては大騒ぎ。
なんせフランス人は、踊るのが大好きだ。


31日から1月1日に変わった時点で、音楽をがんがん、そして老若男女を問わず踊るのだ!
下手でもなんでもいい、動いていればそれでいいのだ。
皆が踊っていて、自分は踊らないとする。
 もちろん、無理やり誘われる。
面倒くさいんじゃ!

そして、午前何時に寝たか、と言うのを競うかのように、遅くまでおきているのが勝ちだ!
やってられないです、ほんと。 


去年は、パリの友達から誘いを受け、その友達のうちで14人集まってフェットだった。

うちには1歳と1ヶ月の龍ちゃんがいた。寝つきがいまいちよくないので、本当はどうしようか迷ったが、主宰する家に6ヶ月になった男の子がいるので大丈夫や、と言われ行くことを決意。

人の家に招待されるのはいい。
皆のディナーを作らなくてよいからだ。
もちろん、シャンパン6本、とか、それなりのものは持っていく。

その家の6ヶ月の子は、いつでもどこでも寝るときは寝る! いい子だ。
と、まで断言された。
ほな、うちのんは悪いんかい!(顔はうらやましそうにセットしておく)

いざ、10時をまわったころだったと思う。
龍ちゃんを寝付かせようとした。
努力もせずスーッと寝てくれた。
かわいいやんか!

その家の子も寝付くには寝付いたのだが、だんだん0時を近づくにつれ、他の人たちは盛り上がる!
おいおい、ちょっと、音楽でかすぎるで。
龍ちゃんが起きないか心配だった。

「うぎゃ〜!!!」
そら、起きるわなあ、、、。
が! 龍ちゃんではない。 その家の子だ!
何回も何回もおきて、目の下にクマはでき、かわいそうだった。
ことの龍ちゃんは、、、すやすや、すやすや。。。。

人のうちに泊まらせてもらっていたので、遅くても1時には帰ろう、と言うことにしていた。
もちろん我々が誰よりも早かった。
皆にさよならを言って、家を出たのは1時半がすでに回っていた。
その家の子は、その時点でもまだ寝付いてなかった。

去年は誰に聞かれてもいい、フェットをした。


ところが、今年は違う!

実際、うちは、どうやって過ごすか30日になっても決めてなかった。
もう面倒やし、静かに家で過ごそうよ、、と話していたが、やっぱり今までの経験からか、うちでしんみり、というのはなぜか、違う気がした。

ここトゥールーズで家族で仲良くしてる人がいる。
ここで一番仲がいい、といっても過言ではない。

彼らはニースでフェットをする、と言う。
誘われた。(誘われたのは12月中旬くらい)
ニース、と言う言葉に惹かれた。
「で、何人くらい集まるの?」
「20人くらいかなあ?」

「20人」で、引いてしまった。


だんなの会社の同僚で、家族ぐるみで仲良くしてる人たちがいる。
彼らはフランス人ではない。 だんなはアメリカとチュニジアのハーフ、奥さんはブラジル人。
彼らに電話してみよう!

彼らも何も計画を立ててない、という。
ほな、一緒に、どうや。

この時点で、今回は私が料理することを覚悟したが、彼らのうちでやることになった。
ラッキーだ。

その家には、4歳と1歳の男の子がいた。
その上、他の仲良しの同僚の子、4歳と、もう一人8歳の子がいた。
子供ワールド。
その両親は、フェットへ出かけるらしい。
ちゃんと着飾っていた。

彼らとは気心が知れてるので、皆で食事の準備だ。
もちろん子供の世話もある。

8歳の子を除いて、子供たちはとっとと床に着いた。
12時なるのをまって、皆でシャンパンをあけ、デザートを食べ、ボナネー!
8歳の子も、ベッドへ。

0時40分くらいまで我慢してたが、私はすっかり眠かった。
疲れていた。

「もう寝る、わたし。」

もちろん他の皆はもっと起きているだろう、と言う推測の元に言った。

「うん、俺も寝るわ」
「私も。。。」

と、1時にはみんなベッドに入ったのである。


朝8時。
子供とともに目覚める。

朝からしっかりパンケーキを作って、食べて、みんなでくそさぶいのに公園に行って、お昼には昨夜子供を置いていった夫婦が来て一緒に食事、ということになっている。

彼らがやってきたのは、13時過ぎ。
もう、疲れた、まだ眠たい。。。
そんな顔をして登場。

「朝の6時に寝た。 それでも、私らが一番に帰ってんで。」

そこに招待されなくてよかった。。と心のそこから思った。

「で、あななたちは?」

「1時にはもうみんな、ベッドに入ってたよ。起きたんは8時。ははっははー。」
「はっはははははー」

おかしないわ!


そして、その後、誰かに会うたび、電話で話すたび、
「1時にはもうみんな、ベッドに入ってたよ。起きたんは8時。ははっははー。」
「はっはははははー」

なぜか、早寝早起き(フランス流)は笑い話のネタと化すのであった。



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