Le Journal de Nori
2003年6月29日 日曜日   アフリカン・サファリパーク
  フランスでサファリパーク!?   そうです、この国にもいくつかある、サファリパーク。
今日は、行ってきました、アフリカの動物たちに会いに!

行ってきたところは、まずトゥールーズから地中海へ向けて、車で1時間と15分のナルボンヌ(Narbonne)へ、途中には、いくつか並ぶひまわり畑がなんといってもすばらしい。  いくつかと言っても、広いんです。 
そして、そこから15km南へ行ったシジョン(Sigean)。

思いっきりピンボケ。
だって、高速道路走行中に
撮ったんだもん。。。
今日の天気は、暑過ぎず、風もあって、心地よい。。
実は、アメリカに住む私の兄貴が学会で、南はスペイン、バルセロナに来ていて、
龍ちゃん(私の息子)に会いに、ナルボンヌまでやって来てくれた。   

彼は、ここトゥールーズまで来てくれようとしていたのに、まったく、国境を越えると気の利いた電車がない。  トゥールーズからバルセロナまでは約400kmなので、近すぎてもちろん飛行機なぞ飛んでいない。
直通の電車くらいあるやろう、と思っていくら調べても、ない!   乗り換えするのお? なんということか・・・。 しかもバルセロナからナルボンヌまで3時間半以上、乗り継ぎ時間を入れて、トゥールーズ到着までなんと5時間ちょいもかかるのか!?
車で行ったほうが早い。
ま、ともあれ、ナルボンヌで落ち合うことにした。


兄貴は翌日アメリカに帰るので、今日、日中だけいっしょ。 着いて、帰りの切符は買ってるのかと聞くと、何? 買ってない?  ならばここナルボンヌで買おう。  と、チケットオフィスでバルセロナ行きを頼むと、「もうないよ。これはスペインの電車で全席指定だからね。どうしようもできないねえ。」  何?? ない?? 一日朝、夕2本しか走ってないので、翌日にすると、飛行機に乗り遅れる。

もしかして、長距離バスなんかがあるんじゃないかと、オフィスを探すまもなく見つかったので、行ってみた。
誰もいない。  12時45分ごろだったので、「もしかしてお昼休みかなあ。。。」と中を覗いてみる。   時刻表があったので見ると、「バルセロナ行き、一日一本、13時出発」。 後15分、何や、来た意味ないやんけ。  それにしても、後15分で、バス出発なのに、誰もいないなんて。。。。なぬー? 日曜は休みやとー!!    稼ぎ時やないか、働けよ。 と思っても、どうしようもないのである。 



仕方がないので、スペインに近づいてみることにした。 
ペルピニョン(Perpignan)と言う町までとりあえず行くことに。   
うちのだんなは、電車なかったら、車でバルセロナまで行くよ。そこから2時間程度やし、と言っている。
ちょっと待て、行きは2時間でも、帰りはそっから うちまで4時間。  しかも とんぼがえりなんて嫌だ。 スペイン料理食べたい。   それに、うちは龍ちゃんつきやぞ。 絶対泣くのだ。

ペルピニョンに着いて、とりあえずお昼ごはん。 腹が減っているのだ。 
アメリカでは、鴨料理なんて食べられない。 フランスにはある。 兄貴は鴨が好きだ。 案の定、鴨を注文した。


昼食後、すぐ近くに長距離バスオフィスを発見。 やっぱり日曜になんて働かないのか・・・。
じゃ、とりあえず駅に行ってみよう、と、ペルピニョンの駅へ。  恐る恐る窓口へ。
「すみません・・・今日のバルセロナ行きの電車に乗りたいんですが・・・。」
「何席?」
「一席。」
「18時50分ね」
「はい、え?席あるんですか?」
「は?」
「席あるんですか?」
「は?(何言ってんの)あるよ。」
すばらしい。  目の前に光が差してきた。 これでバルセロナに行かなくてすむ!


  

では、気を取り直して、どこ行きたい?   地中海に面したビーチ?
3人共、ビーチには、興味がないのである。 きっと人だらけだろう。 天気もいいし。
私は、とっさに、ナルボンヌで初めて看板を見て存在を知った「サファリパークに行きたい!」と提案してみた。
またナルボンヌ方面に戻らなければならないが、誰も反対しなかったので、行くことにした。
1歳7ヶ月になった息子が、動物好きなので、どうしてもそこに行きたかったのだ。  


行ってみると結構遠い。 でももう後には引けない。
「1年365日オープン」とうたっていて、要するに年中無休。 うるう年はどうなるんだろう、と馬鹿なことを考えてみたが、開いているに違いない。
とりあえず中へ。
チケットを買うのもドライブスルーだ。 大人一人19ユーロ。 

まずは、車に乗ったまま、公園内を走行、動物たちを見る、と言うもの。 7セクションに分かれており、かなり広そうだ。 第一セクション、シマウマがいるはずなんだけど。。。  やたらと林が多い。 動物たちにはいい環境だ。 だが暑いなってきていて、きっと林の中で涼んでるに違いない。。。。  牛に近いものならいる。 

・・・と第二セクションへ。  いるいる、ダチョウ! 道路を横断してる、あ、車に近づいてくる! 車の中を覗き込むように、私たちに挨拶。 か、かわいい。   龍ちゃんも喜んでいる様子だ。 来てよかった。

その後は、鹿の種や、牛の種や、名前と動物が一致しない。 キリンもいる。 でも、遠くてあまり動かないので、龍ちゃんもよく分かってない様子だ。  もうちょっと大きくなったら反応するだろう。



次は、くまセクション。  入り口に係員が立っていて、「閉めるとこは全部閉めて、車を絶対に止めないように!」 一日何回言ってるんだろう、このセリフ。  ま、それが彼の仕事だ。
そのセクションに入るやいきなり、熊が!!   うちの真っ赤な車で走行しても一向に無視。 あまりにも反応がないので、別世界にいる気がしてきた。    ぬいぐるみの熊好きの龍ちゃんも反応なし。 さらに別世界へ。

全部で10頭位いたかなあ、木の上で寝てたり、池で泳いでたりしている。  やっぱり、かわいい。
一番興奮してたのは、何を隠そうこの私。
入り口でもらった地図には、チベット熊(Ours du Tibet)と書いてある。  何? チベット??  ここはアフリカンサファリのはず。。。


気を取り直して、さらに続ける。  ライオン、サイ、鹿の種、牛の種。。。フラミンゴも。
とにかくすごい数である。   この公園は、300ヘクタールの土地があり、そこには、3500匹以上の動物がいるとか。

今度は車を駐車場へ停め、歩くコースへ。
なんだか坂が多くて、表示がよく分からないけど、ワラビー発見、あれ? ここはアフリカン サファリのはずじゃ。。。  


さらに進むと、黒豚と遭遇。
その群れの中には、生まれたばかりの赤ちゃんが!!!  へそのをが付いたままだ!
母親は誰だ??   なんかどれもこれも大きさが違うのに、どれもこれも丸々しているので、区別がつかない。。。 係員は??  みすてないでー。

といっても、とにかくいるのだ、豚。  数多いぞ。 
だんなはこんなところで、やたらとシャッターを切っている。   限られた時間なのに、かなりの時間をここで費やしてしまったような気になる。


とにかく早足で動こうとするが、ここは広い。  広々動物たちも自由に暮らしている様子でそのゆったりとした姿が見れるのは我々にとってもうれしい。  檻に閉じ込められている、特に一人ぼっちでいる動物を見るのは、非常に心が痛むものである。

そろそろ、電車の時間も気になってくるところだ。
ならば、もう戻ってしまったほうがよいのでは。  出口は遠いんじゃないかと行ってみると、案外そこからは近かったので、目の前にあった土産物屋へよってみる。
暑くなっていたので、アイスクリームを。  3つで9ユーロ!?  なんかぼったくってるなあ。。。

そして兄貴の乗るバルセロナ行きの電車に間に合うように、もう一度ペルピニョン駅へ向かう。
まだまだ暑い。
きっと兄貴はフランスに来てまで、サファリパークなどへ行くとは、予想もしてなかっただろう。 ま、鴨を食すことができたので、許してもらうことにした。

駅周辺は混んでいて、後5分で電車が出発というときに我々は着いた。 果たして、無事電車に乗れただろうか、という思いを残し、3人は、再びトゥールーズへと向けて車を走らせて行った。


Reserve Africaine de Sigean

RN9 - 11130 Sigean - France
 (ナルボンヌから南へ15km)
 Tel. + 33 (0)4 68 48 20 20

http://www.reserveafricainesigean.fr


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