Le Journal de Nori
2月13日 金曜日   絵の具。 〜トールペイント〜

ちがーう!!!!!
全然ちがーう!!!

今までトールペイントをするのに、日本の本で紹介されているようなアメリカ製のボトル入りアクリル絵の具に出会えず、チューブ入りのアクリル絵の具を使用していた。
しかも20作品にもだ!

去年、近所の今は行きつけの店となっている画材、クラフトショップでアメリカ製のボトル入り絵の具を見つけた。
日本の本で紹介されているようなメーカーではなかったが、アメリカ製には違いない。 
ボトルも同じような感じだ。

だが、チューブ入りの絵の具がまだたくさんあったので、ふふっと鼻で笑いながら通り過ぎる日が続いていた。
が、去年のクリスマスにだんなに欲しいものを聞かれた。

「新しい絵の具!」

他に欲しいものはなかった。
買ってもらって、クリスマスまではおあずけ。
でも、あまり気にせずにチューブ入りの絵の具を使っていた。

20作品目のペンたては、去年のクリスマス前くらいから描いていたので、最後まで同じ絵の具を使いとおした。

そして、なんと言うことか。魔が差したのか何か。

カルトナージュにそそくさと身を投じてしまったのである。

絵の具の存在は忘れてはいない。
が、一つ違うものをはじめたらなかなか元に返れないのが私だ。

しかも、その後くまのおもちゃ箱となるでかい白木の箱までクリスマスのプレゼントとして買ってもらっていた。
カルトナージュをしながら、どうしても気になっていた。
だんなに悪いよな。。。。

カルトナージュを続けたいのはやまやま。
でも、心を鬼にしてかねてから描きたかったくまのおもちゃ箱にとりかかった。

白木の箱が本のモデルの箱よりでかかったので、絵を拡大する。
すでにやる気なし。。。
なぜかこんなことにかなり時間を費やしてしまった。

そして、下地の色を塗り、乾くのはあっという間なのに、「ちゃんと乾かしたほうがいい」などと ほざきながらこれまた時間を費やした。

そして、どの面から描こうか。。。
と考えるのに はたまた時間を費やした。

が、これを終えないとカルトナージをしない、と決めたので、絵を描かなければ、いつまでもできない。
重い腰を起こしやっと絵を描き始める。
もちろん新しい絵の具でだ。

違う!!!!!
ちがーう!!!!!

はじめからもう違いが分かる。
伸びがいい。
つきがいい!

重ね塗りもなんのその。
こんなに気持ちよくていいんだろうか!?

チューブ入りの絵の具はとにかく伸びない。
水で薄めるとつきが悪くなる。
しかも、そのため何本 筆をだめにしたことか!
細い線もめちゃめちゃ苦労してた。
しかも、全てにおいて時間がかかる。
塗るのも、色合いを決めるのも。。。。

が、今回はちがーう!

もう後は楽しくて仕方がなかった。
絵の腕前は変わらないのに、なんだか絵がうまくなった気さえしてしまう。

それほどボトル入りの絵の具は違ったのだ!

フランスに住んでいて、これを読んでいるトールペイントをやっていて、ボトル入りのアクリル絵の具が見つからず去年の私のようにチューブ入りを使い、時間を無駄にしている人たちへ。

時間は金では買えない!
しかも、フランス製のボトル入りアクリル絵の具が存在している。(いままでしらなかった。)
確かにフランスで買っても、アメリカ製のよりは高い。

でも、私は言いたい。
時間を無駄にするな、と。
チューブ入りの絵の具で描くのが普通のジャンボジェットの速さだとしよう。
ボトル入りはコンコルドの速さに相当する!
しかもサービス満点だ。(なにがじゃ)

使ってみれば分かります。

ボトルの形、サイズはアメリカ製のとは違う。
これを読んでて、教えて欲しい、という人がいれば、遠慮なくメールを。
写真送ります。

宣伝か、これは!
 
いいえ、今までの私のようにペインティングで苦労している人を世の中から少しでも減らしたい、という善の心のもとにあります。(なんやねんな)

お便りください。

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