Le Journal de Nori
2003年8月2日土曜日、3日 日曜日   アメリカの大家族
夏休みだ。 うちは毎年だんなの故郷アメリカへ行く。
いつもは、お父さんが住んでいるNY州のRochesterというカナダとの国境近くの町だが、この夏は、ロッキー山脈のあるコロラド州へ行く。
ここトゥールーズからは、3本飛行機に乗って、デンバーへと飛ぶ。 遠い。


お金持ちを家族に持つのはいいことだ。 ここ、デンバーには、だんなの姉の2人が住んでいる。
そのうちの一人は、デンバー市内にでかい家を持ち、(2人で住んでいるのに、4つもトイレがある。)しかも、ロッキーマウンテン国立公園の入り口に車で2分のところにある小さな湖の湖畔に別荘を持つ。 キッチンが1階と2階にひとつずつ、トイレ3つ、しかも、庭に下りれば、底はプライベートな湖なのである。  ちなみに、デンバーからは、車で2時間のところだ。 



これでも3人欠けている
うちのだんなは、8人兄弟の6番目だ。  兄、姉、姉、姉、兄、だんな、双子の妹、と続く。

今年の夏は、父の指令で、これらと、父親が全員あつまる。 しかも、それぞれの家族を連れてくるから、結構な人数になるのだ。 それでも、兄弟の中の3人には、子供がいない。 しかも、彼らの父にはまだ、成人した2人の孫と、そのうちの一人にすでに子供(ひ孫にあたる)が2人いる。 そして、一人ははなから欠席、総勢24人が、一つのコテージに集まる。  これが一週間。 


我々は、飛行機を3本乗り継いで、デンバーへ到着。 もう夜9時だ。 
空港での移動と、飛行機の中で落ち着かない龍ちゃんのために非常に疲れていた。
この日は、デンバー市内のお姉さん宅へ泊まる。 
もうすでに、お姉さんたちは、別荘へと行っていたので、家には誰もいない。 腹は減ってはいたが、冷蔵庫に何もないところで、いきなり疲れがどっと出る。
レストランで食べるという手もあったが、疲れている1歳8ヶ月の龍ちゃんを連れて行くのは危険だ。
心休む暇がないのは目に見えている。 これ以上疲れるのはいやだったので、牛乳なしコーンフレークでも何でも食ってやることにした。
戸棚を空けて、コーンフレーク類をとりだす。 健康に気を使っている彼女のうちには、チョコレートものや、甘いものなど一切なかった。
こう疲れているときには、甘いものが必要なのだ。  冷凍庫を開ける。  アイスクリームさえない。 これがアメリカ人のうちか。 しかも、うちのだんなの姉とは思えない。 だんなは、ダイエットしたくてもできない、甘い物、スナック菓子大好きだ。 親は一緒でも、生活環境がこうも違うと兄弟であろうと、嗜好も変わってくるものだ。 
寝ることにした。



翌朝、家のすぐ近くのファミリーレストランへ朝食を食べに行く。
こんな朝食を見たらフランス人はきっと食べる気がうせるであろうかなりヘビーなアメリカンな朝食だ。 手前のパンケーキなんかは、龍ちゃんの頭よりでかいくらいだ。



この「マンモスマフィン」(直径10cmくらい)も、右の写真左のプレートについている。
ちなみに、これは、半分に割ったイングリッシュマフィンの上に、カナディアンベーコン一切れずつ、その上に目玉焼きが一つずつ、またその上にオランデーズソースがかかっている。 その横には、ハッシュドポテト。
こんなにも朝から食えるかよ、といったところだが、マンモスマフィンは持ち帰ることにした。
アメリカのいいところは、出されたものを食べきれない際には、気兼ねなく持ち帰られるところだ。 


朝食が終われば、いざロッキーマウンテンへ出発。 2時間のドライブを楽しむことにした。

到着すれば、湖畔で、お姉さん率いるアカペラシンガーグループがみんなのために歌を披露。 家族全員が見守る中、歌は続く。  お姉さん以外の4人のメンバーは、この日のためにみんなデンバーからやってきてくれていた。  

とにかくここの家族のつながりは強い。
ザ・お父さんの血を次ぐものは「Simpson's」(シンプソンズ・仮)といわれ、お兄さんの奥さん、お姉さんのだんなさん、私のように血を次がないものは「Outsiders」(アウトサイダーズ。部外者)と呼ばれている。


一番上の写真でも、私を含めて3人以外は全員「Simpson's」である。 Outsidersの中の3人がボイコットを図ったのである。
滞在中もOutsidersだけで出かけたり、「Outsiders」だからできる話をしたりして、結束の強いSimpsonsさながら、Outsidersも負けてはいないのであった。


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